高血圧
血圧が高い状態が続くと、血管に強い負荷がかかり、長い経過で血管の弾力性が失われ、血管が細くなったり硬くなったりします(動脈硬化)。目の中の血管に動脈硬化が起きると、動脈や静脈が閉塞する病気(網膜動脈閉塞症や網膜静脈閉塞症)や緑内障などにも関わることがあります。高血圧は放置せず、必ず内科で適正にコントロールしてもらうことが重要です。
低血圧
緑内障の発症や進行には、目の血流が関係する場合があります。そのような患者さんでは、低血圧が目の血流低下につながり緑内障の進行に影響する事があり、注意が必要です。現在、低血圧の確立された治療法はありませんが、運動の習慣や漢方により改善することもあります。また、高血圧の患者さんが厳格にコントロールされた場合でも、低血圧を認めることもあり、内科での薬剤の調整が大切になります。低血圧がある方は、緑内障がないか眼科での検診をお勧めします。
糖尿病網膜症
主な眼疾患の糖尿病網膜症の項で説明しましたとおり、糖尿病により目の中に出血や黄斑浮腫を来すことであります。視機能が低下する可能性がありますので、糖尿病がある方は必ず眼科に通院してください。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群は睡眠中に舌の根元が落ち込んで気道を塞ぐことで無呼吸、低呼吸になる病気です。呼吸で取り込まれた血液中の酸素が低下し、睡眠の質が低下するだけでなく、心血管疾患や脳血管疾患、糖尿病のリスクファクターとして知られています。近年の研究で睡眠時無呼吸症候群のなかに緑内障の方が多いことも指摘されています。また、緑内障進行の原因の一つになること、適切な治療により進行を抑えることができることも分かってきました。いびきがひどい、息が止っているなど家族から指摘がある方、日中の集中力低下、眠気が強く居眠りしてしまう方は注意が必要で、呼吸器内科などでの精査をお勧めします。
ステロイド治療
ステロイドは炎症を抑える強力なホルモンで、その作用を利用して様々な病気の治療に用いられます。しかし、その副作用も多様で、血圧上昇や肥満などが有名ですが、目に対しては眼圧の上昇と白内障の進行を来す可能性があります。目に直接作用させる点眼薬のみならず、内服や吸入薬、点鼻、皮膚軟膏(たとえ顔への使用をさけたとしても、手を洗わずに目をこすった際に塗布したのと同じ結果になってしまいます)も目に作用しうるので、処方を受けた主治医の先生に適切な使用方法を確認し、長期で使用する場合には眼科を必ず受診するようにしましょう。眼圧上昇を来していた場合、知らず知らずのうち視野が悪くなっているケースも存在します。